黒い焼杉に包まれた平屋|中庭から光が注ぐ、板張り天井の開放的なLDK
新しいお家が完成しました! 今回ご紹介するのは、伝統的な素材でありながらモダンな表情を見せる「焼杉」を外壁に採用した、こだわりの平屋です。
「外からはプライバシーを守り、中では開放的に過ごしたい」 そんな願いを、建物の配置と窓の取り方で解決しました。本物志向の素材選びと、暮らしを豊かにする工夫が詰まったお家をルームツアー形式でご紹介します。
1. 外観:時を重ねるごとに深みを増す「焼杉」の佇まい
まず目を引くのは、真っ黒に美しく炭化した焼杉の外壁です。 焼杉は、杉板の表面を焼き焦がすことで耐久性を高めた、日本に古くから伝わる伝統技法。天然素材ならではの独特の凹凸と光沢があり、見る角度や時間によって表情を変えるのが魅力です。
通りに面した壁には窓を配置せず、あえて「閉じられた」デザインに。 道行く人の視線を気にすることなく、家族だけの静かな時間を過ごせる住まいを目指しました。
2. 間取り:空を独り占めする「プライベートな中庭」
建物の内側へと歩みを進めると、外観のクローズドな印象を裏切る、明るく広々とした中庭(テラス)が現れます。
建物の配置を工夫し、L字型に包み込むような形にすることで、プライベートな屋外空間をつくりました。 高い壁や建物自体が目隠しとなるため、「カーテンのいらない暮らし」が実現。 リビングの延長として、お子様との遊び場や趣味のスペースなど、使い方は自由自在です。
3. LDK:板張り天井が誘う、上質なリラックス空間
リビングに一歩入ると、視線は自然と上へと向かいます。 天井一面に施された「板張り天井」が、空間に圧倒的な奥行きと温もりを与えてくれます。
光と風が抜ける、開放的なリビング
中庭に面した大きな掃き出し窓からは、たっぷりの自然光が室内へと届けられます。 外観を「焼杉の黒」で引き締めた分、室内は明るい木目と白い壁を基調とし、心理的な開放感をより一層高める工夫を凝らしました。
素材感の対比が美しいキッチンと照明
キッチンカウンターには重厚感のあるダークカラーを配し、天井の木目の美しさを引き立てています。 夜は、壁面を優しく照らす間接照明を灯すことで、昼間とはまた違ったホテルのようなラグジュアリーな雰囲気を楽しめます。
4. 収納・水回り:暮らしを整える機能的なデザイン
「家を綺麗に保ちたい」というお施主様の想いを、機能的な収納計画でサポートしています。
玄関:機能美を追求したシューズクローク
玄関横には、オープン棚が並ぶ大容量のシューズクローク。 お出かけの準備がスムーズに整うだけでなく、お気に入りの靴をショップのように並べて楽しむことができます。
廊下:ロールスクリーンで隠せる「見せない収納」
生活動線となる廊下には、壁一面の収納を設けました。 ポイントは、扉ではなくロールスクリーンを採用したこと。開閉のスペースを取らず、来客時にはサッと下ろすだけで、家中の荷物をすっきりと目隠しできます。
洗面:清潔感が際立つ造作洗面台
洗面スペースは、シンプルながらも高級感のある造作デザイン。 床から浮かせたフロートタイプにすることで、足元までお掃除しやすく、毎日の家事の負担を軽減します。
5. まとめ
今回のお住まいは、「焼杉の黒」と「木の温もり」が見事に調和した、静寂と開放感を感じられるお家でした。
- 本物志向の「焼杉」で彩られた外観
- プライバシーが守られた「中庭」のある暮らし
- 視線が抜ける「板張り天井」の大空間
デザインにこだわりつつ、家族のプライバシーも大切にしたい。そんな家づくりのヒントが詰まっています。
「焼杉の風合いを実際に見てみたい」「中庭のある間取りを相談したい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
