住まいの第一印象を決定づける外観。
その印象を大きく左右するのが、建物を彩る「配色」です。
せっかくこだわり抜いたデザインの家も、外観の色のバランスが悪ければ、その魅力が半減してしまうことも。
飽きのこない、洗練された外観を実現するためには、どのような配色の考え方があるのでしょうか。
ここでは、外観の配色における基本的な考え方と、バランス良くまとめるためのポイントをご紹介します。
外観配色の基本とは
配色の基本は3色ルール
美しい外観をつくる上で、配色における基本的な考え方があります。
それは、使用する色を「3色以内」に抑えることです。
色が増えすぎると、まとまりがなくなり、ごちゃごちゃとした印象になりがちです。
この3色とは、それぞれ役割を持っています。
まず、家全体を構成する大部分を占める「ベースカラー」、次にデザインの個性を引き出す「メインカラー」、そして全体を引き締める「アクセントカラー」です。
これらの色をバランス良く配置することで、統一感のある洗練された外観が実現します。
建物と調和させる
外観の配色を考える際に最も重要なのは、建物のデザインそのものです。
外構や外壁の色は、建物本体と切り離して考えるのではなく、一つの作品として捉える視点が大切です。
例えば、外壁が濃い色であれば、外構にもグレーやブラックといった落ち着いた色を取り入れると、統一感が生まれます。
逆に、白い外壁に黒いアプローチを合わせることで、モダンな印象を強調することも可能です。
建物の外壁のトーンや、サッシ、玄関ドアといった付帯部の色を参考に、外構の色選びを行うことが、建物と調和させるための鍵となります。

外観の配色バランス
ベースメインアクセントの割合
外観の配色を成功させるためには、3つの色の役割と、それぞれの面積のバランスが重要です。
一般的に、最も広い面積を占める「ベースカラー」は全体の約70%を目安にします。
これは、外壁や屋根、アプローチなど、建物全体を優しく包み込むような、落ち着いた色合いを選ぶのがおすすめです。
次に、デザインの個性を表現する「メインカラー」は全体の約25%程度。
フェンスや玄関ドア、門柱などに使用し、ベースカラーとの調和を考えながら、建物の特徴を引き立てる色を選びます。
最後に、全体の印象を引き締める「アクセントカラー」は、全体の約5%というごく少量で効果を発揮します。
ポストや表札、植栽の鉢カバーなどに、鮮やかな色や印象的な色を少しだけ加えることで、外観にメリハリが生まれます。
付帯色を拾うテクニック
外観の配色で、建物と外構との一体感を出すための効果的なテクニックの一つに、建物の「付帯色」を拾う方法があります。
窓のサッシ、玄関ドア、雨樋、シャッターといった部分は、建物のデザインにおいて重要な要素です。
これらの部分に使われている色を、外構の素材や色に取り入れることで、外観全体に自然な統一感が生まれます。
例えば、サッシがシルバーであれば、アプローチの素材にシルバー系の石材を選んだり、門柱にシルバーのアクセントを取り入れたりするのも良いでしょう。
このように、建物の細部にまで目を配り、色をリンクさせることで、洗練された印象の住まいが完成します。

まとめ
住まいの印象を大きく左右する外観の配色。
基本となる「3色ルール」を守り、ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーの割合に注意することで、まとまりのある美しい外観が実現します。
さらに、建物の外壁やサッシ、玄関ドアといった付帯部の色を参考に、外構の配色に「拾う」テクニックを取り入れることで、建物との一体感が生まれ、より洗練された印象になります。
これらのポイントを押さえ、理想の外観づくりをお楽しみください。