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WB工法の気密測定結果はどう見るべき?中気密の考え方と性能の捉え方を解説

気密性能は、住宅の快適性や健康に影響を与える重要な要素です。
WB工法という独自の工法に興味を持たれた方が、その気密性能について具体的な数値をどのように理解すれば良いのか、疑問に思われることも少なくありません。
今回は、WB工法の気密測定結果に焦点を当て、その意味するところや、数値だけでは見えてこない側面について解説します。

WB工法の気密測定結果とは

中気密の考え方と特性

WB工法は、一般的に「高気密」を目指すのではなく、「中気密」という考え方を採用しています。
これは、住宅の構造や壁内などを完全に密閉せず、適度な通気性を確保することで、自然素材の調湿効果を活かしつつ、室内の空気環境を良好に保つことを目指すアプローチです。
密閉された空間を極力作らないという特性があり、これが「中気密」の考え方と深く関連しています。
この工法では、空気の循環や壁を透過する性質を考慮し、住む人の健康に配慮した空間づくりが重視されています。

高気密とは異なるアプローチ

「高気密」住宅が、外部からの隙間風を徹底的に排除し、計画的な換気システムに大きく依存するのに対し、WB工法は異なるアプローチをとります。
WB工法では、断熱性能と気密性能のバランスを取りながらも、壁内や床下などの空間を完全に密閉しないことで、結露のリスクを低減し、湿気の排出を促すことを意図しています。
開発者自身も高気密高断熱には否定的な見解を示しており、「中気密・中断熱」という言葉でその特徴を表現することがあります。
これは、空気の循環や壁を透過する性質を前提とした、独自の考え方に基づいています。

施工による性能のばらつき

気密性能は、建物の設計思想だけでなく、実際の施工精度に大きく左右される要素です。
WB工法においても、設計図通りに細部まで正確に施工することが求められますが、現場での施工者の技術や解釈によって、最終的な気密性能にばらつきが生じる可能性があります。
設計レベルで気密を確保することは比較的容易であっても、現場で設計者の意図を忠実に再現するには、高度な技術や経験、そして設計者との密な連携が不可欠です。
そのため、同じWB工法を採用した建物であっても、施工の質によって性能に差が出ることが考えられます。

WB工法の気密測定結果の解釈

数値だけでは判断できない側面

気密測定で得られるC値などの数値は、建物の隙間の量を客観的に示す指標の一つですが、WB工法の気密測定結果を解釈する際には、その数値だけで全てを判断することはできません。
WB工法は、数値上の気密性能の高さだけでなく、壁内通気や自然素材の特性が複合的に機能することで、室内の快適性や健康性を実現しようとしています。
そのため、C値が一般的な高気密住宅と比較して必ずしも高くない場合でも、WB工法特有の設計思想に基づいた性能を発揮している可能性があります。

結露リスクと通気の関係

高気密住宅では、計画的な換気が不十分な場合に結露が発生しやすくなるリスクが指摘されます。
一方、WB工法では、適度な通気性を確保することで、壁内などに発生した結露を排出・乾燥させ、建物の耐久性や健康性を維持しようとする考え方があります。
ただし、この通気によって理論通りに空気が移動し、結露を効果的に解消できるかについては、専門家の間でも見解が分かれるところです。
また、床下空間などへの外気の取り込み方法によっては、湿度管理に十分な注意が必要となる場合もあります。

専門家による見解の相違

WB工法に対する専門家の見解は、一様ではありません。
一部の専門家からは、その根幹となる理論や、高気密住宅との比較において否定的な意見が出されることもあります。
その一方で、WB工法が目指す「密閉された空間を作らずに、いかに快適な建物を作るか」というテーマへの挑戦としては、一定の評価ができるという見方もあります。
気密測定結果の解釈においても、専門家によって重視する点や評価が異なるため、多角的な情報を収集し、ご自身の判断基準を持つことが重要です。

まとめ

WB工法の気密測定結果は、単なる数値の羅列ではなく、その工法が目指す「中気密」という考え方や、高気密とは異なるアプローチを理解した上で解釈することが重要です。
施工による性能のばらつきや、結露リスクと通気の関連性、そして専門家による見解の相違など、数値だけでは測れない側面も多く存在します。
理想の住まいづくりにおいては、これらの要素を総合的に考慮し、ご自身のライフスタイルや重視する点に合わせて、工法の特徴を深く理解することが求められます。

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