WB(ダブルビー)工法は、建物の断熱や通気に関する独自の考え方を取り入れた工法です。
特に冬場の室温維持において、その特性が注目されています。
暖房器具に頼りすぎるのではなく、自然な形で快適な室内環境を保つことを目指すWB工法は、どのように冬の暖房と関わり、どのような性能を発揮するのでしょうか。
今回は、WB工法が冬の暖房にどのように作用し、その室温維持性能がどの程度なのかについて解説します。
WB工法は冬の暖房にどう作用するか
電力を使わず室温を保つ
WB工法は、電力に頼る全館空調や床暖房とは異なり、昔ながらの日本家屋の知恵を基に開発された工法です。
建物の壁の中に設けた通気層を空気が自然に循環する仕組みにより、室内の空気環境を整え、電力を使わずに快適な温度と湿度を保つことを目指しています。
この通気システムが、冬場でも室温の低下を緩やかにする役割を果たします。
冬の外気温との差を作る
WB工法は、壁内を通気させることで、外気と室内の温度差を意識的に作り出します。
例えば、外気温がマイナス1度であっても、WB工法を採用した住宅では1階リビングで12度を記録する事例があります。
これは、外気との温度差が13度にもなるということです。
WB工法の開発企業は、冬場において外気と10度以上の温度差を保つことがWB工法の家では一般的であるとしています。
暖房への依存を減らす
このように、WB工法は壁内通気によって室温の急激な低下を防ぎ、外気との温度差を有効に利用することで、暖房機器への依存度を減らすことを可能にします。
ある体験談では、夕方から夜にかけて約5時間暖房を使用しただけで、翌朝まで無暖房の状態でも室内温度が低くならずに保たれたという報告もあります。
これにより、エネルギー消費を抑えつつ、快適な室内環境を維持することが期待できます。

WB工法の冬の室温維持性能はどの程度か
外気温5℃で無暖房18℃を達成
WB工法の室温維持性能を示す具体的な例として、外気温が5℃という状況下で、暖房機器を使用しない無暖房の状態でも室内温度が18℃を達成したという事例が報告されています。
この数値は、断熱材の性能だけに頼るのではなく、通気による空気循環が室温の維持に効果的に作用していることを示唆しています。
ただし、この性能は地域や立地条件、施工方法によって変動する可能性がある点には留意が必要です。
冬の最低室温は12℃を記録
別の事例では、冬場の早朝、外気温がマイナス1℃まで冷え込んだ状況下でも、WB工法を採用した住宅の1階リビングの最低室温が12℃を記録したという報告があります。
これは、厳しい寒さの中でも、室内の熱が極端に奪われることを防ぎ、一定の温度を保つ能力があることを示しています。
冬の期間を通して、この最低室温12℃という記録は、快適な居住空間を維持する上で重要な指標となります。
快適な室内環境を保つ
WB工法は、これらの室温維持性能により、冬場においても快適な室内環境を提供します。
外気温との大きな差を保ちながら、室温が極端に低下しないということは、冷え込みによる不快感を軽減し、健康的な生活をサポートします。
WB工法の開発者は、外気との10℃以上の温度差はWB工法の家では「あたりまえ」としており、これは単に温度が保たれるだけでなく、それ以上の快適性を目指していることを示しています。

まとめ
WB工法は、電力に頼らず壁内を通気させることで、冬場の外気温との温度差を効果的に作り出し、室温の急激な低下を防ぐ工法です。
これにより、暖房機器への依存を減らしつつ、快適な室内環境を維持することが期待できます。
具体的な性能としては、外気温5℃で無暖房18℃を達成したり、外気温-1℃の状況下で最低12℃を記録したりする事例も報告されており、厳しい寒さの中でも快適な居住空間を提供できる可能性を示しています。
WB工法は、省エネルギーと快適性を両立させる住まいづくりの選択肢の一つと言えるでしょう。