建物の安全性や快適性を考える上で、階段の設計は非常に重要な要素です。
特に、毎日の生活で利用する階段の広さは、使いやすさや万が一の際の安全性を大きく左右します。
家族構成や建物の用途によって適切な広さは異なりますが、どのくらいの幅が一般的で、どのような基準を参考にすれば良いのでしょうか。
ここでは、階段の横幅について、平均的な目安や、考慮すべき基準について解説します。
階段の横幅の平均とは
住宅の階段横幅の平均
住宅の階段の横幅について、建築基準法では直接的な最低規定はありませんが、一般的には75cm以上とすることが望ましいとされています。
これは、一般的な住宅で安全に昇降するための目安となる幅です。
公共施設での階段幅の平均
一方、中学校や高校、小学校といった教育施設や、その他多くの人が利用する公共施設では、より多くの人が一度に、あるいはすれ違うことを想定して、階段の幅は建築基準法施行令第119条の規定(120cm以上)などを参考に、一般的に120cm以上、あるいはそれ以上の幅が確保されることが一般的です。
この幅は、住宅よりも広い空間が確保されていることを示しています。

階段の横幅の適切な基準とは
建築基準法による階段幅
建築基準法は、建物の安全性確保のために、階段の寸法についても基準を設けています。
住宅の階段の有効幅については直接的な最低規定はありませんが、一般的には75cm以上が推奨されます。
一方、公共施設などにおいては、建築基準法施行令第119条の規定(階段の幅は120cm以上)などに基づき、安全な通行や避難を考慮した最低限の基準が定められています。
これらの基準を満たすことで、一定レベルの安全性が確保されます。
人がすれ違うための階段横幅
日常生活において、階段で人と人がすれ違う場面は少なくありません。
階段の横幅が78cm程度あると、なんとかすれ違いが可能ですが、100cm程度の幅があれば、よりゆとりを持って安全にすれ違うことができます。
特に、複数人が頻繁に利用する場所では、こうしたすれ違いやすさも考慮することが重要です。
利用者に合わせた階段幅の目安
階段の横幅は、利用する人の年齢や身体的特徴によっても適切な目安が変わってきます。
例えば、子供やお年寄りが多く利用する住宅では、建築基準法の最低基準である75cmよりも広い幅を設けることが推奨されます。
具体的には、踏み面の奥行きを広げる、段差(蹴上)を低くするといった工夫が、より安全で使いやすい階段につながります。
また、足のサイズが大きい方が利用する場合も、踏面を広くすることで、より安定して足を置くことができ、安全性が高まります。

まとめ
階段の横幅は、建物の安全性や日々の快適性に大きく関わる重要な要素です。
建築基準法では、住宅の階段の有効幅について直接的な最低規定はありませんが、一般的に75cm以上が推奨されます。
一方、公共施設などにおいては、建築基準法施行令第119条の規定(120cm以上)などに基づき、より広い幅が確保されることが一般的です。
人がすれ違う際のゆとりや、利用者の年齢、体格などを考慮して、適切な幅を検討することが、より安全で使いやすい階段を実現する鍵となります。
ご自宅や施設に合った階段幅を理解し、安心できる空間づくりに役立てていただければ幸いです。