斉藤建築
お問い合わせ

WB工法の気密性とは?気密測定で性能を検証

WB工法は、日本の住宅事情に適した、独自の気密性と通気性を両立させた工法です。
近年、高気密住宅が注目を集める一方で、気密性と通気性のバランス、そしてその測定方法については、多くの疑問が残されています。

今回は、WB工法における気密性と、それに伴う気密測定について、概念的な説明と、測定方法の概要、結果の解釈方法などを解説します。
住宅建築に携わる専門家の皆様にとって、有益な情報となることを願っています。

WB工法の気密性と高性能住宅

WB工法の特徴

WB工法は、高気密と高断熱を両立させつつ、同時に適切な通気を確保する独自の工法です。
これは、二重の通気層を設け、形状記憶合金を用いた換気口の自動開閉によって実現されます。

夏は換気口を開いて通気を促し、冬は閉じて気密性を高めることで、季節に応じた最適な環境を維持します。
この仕組みによって、室内の温度や湿度を快適に保ちながら、省エネルギー効果も期待できます。

また、通気層の空気の循環によって、室内の空気を常に新鮮に保ち、湿気や生活臭の滞留を防ぐ効果も期待できます。
さらに、天井対流扇を用いることで、室内の温度差を小さくし、より快適な空間を創り出せます。

気密性の重要性

住宅の気密性が高いことは、省エネルギー効果に大きく貢献します。
隙間風による熱の損失を防ぐことで、冷暖房効率が向上し、エネルギー消費量を削減できます。
これは、経済的なメリットだけでなく、地球環境への負荷軽減にも繋がります。

さらに、気密性が高い住宅は、室内の空気を清潔に保ちやすく、シックハウス症候群などの健康被害リスクを低減する効果も期待できます。
適切な換気システムと組み合わせることで、室内の空気の質を高め、健康的な住環境を実現できます。

WB工法の気密測定と結果の解釈

1:気密測定の方法と手順の概要

WB工法の気密測定は、住宅の気密性能を数値で評価する重要な手順です。
一般的には、住宅全体を密閉し、送風機を用いて一定量の空気を送り込み、その際に発生する圧力差を測定することで、家の隙間面積を算出します。

この測定には専門的な知識と機器が必要であり、専門業者に依頼することが一般的です。
測定手順は、住宅の気密性を確保するための準備、送風機の設置と測定、データの記録と解析など、複数の段階から構成されます。

2:測定結果の評価基準と留意点

気密測定の結果は、C値(相当隙間面積)という指標で表されます。
C値は、住宅の隙間面積を㎡で表したもので、数値が低いほど気密性が高いことを示します。
C値の評価基準は、住宅の性能評価基準や地域、建築方法などによって異なりますが、一般的には、C値が低いほど高性能住宅と評価されます。
ただし、気密測定の結果を解釈する際には、測定方法や環境条件、測定機器の精度など、様々な要素を考慮する必要があります。

3:気密測定でわかること 住宅性能の把握と改善への活用

気密測定によって得られるデータは、住宅の気密性能を客観的に評価するだけでなく、住宅全体の性能を把握し、改善に役立てることができます。
例えば、測定結果から気密性の低い箇所を特定し、適切な対策を講じることで、省エネルギー効果の向上や快適性の改善に繋がります。
また、気密測定は、建築後だけでなく、定期的な点検やメンテナンスにおいても有効な手段となります。

まとめ

今回は、WB工法の気密性と気密測定について解説しました。
WB工法は、二重通気層と形状記憶合金を用いた換気口によって、高気密と高断熱、そして適切な通気を両立させる独自の工法です。

気密測定は、WB工法の性能を客観的に評価し、省エネルギー効果の向上や健康的な住環境の実現に役立つ重要な手段です。
測定結果を適切に解釈し、必要に応じて改善策を講じることで、より高性能な住宅を実現できます。
WB工法の気密性に関する理解を深め、住宅建築における質の向上に役立てていただければ幸いです。

最新記事

TOPICS

CONTACT

お問い合わせ

斎藤建築へのお問い合わせは、メールかお電話にて承っております。家づくりのことに関しては
どんなことにもご相談に乗りますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

お電話でお問い合わせ

0120-82-4044

営業時間:9:00~18:00

メールでお問い合わせ

メールフォーム