高気密高断熱住宅は、冬暖かく夏涼しい快適な住空間を実現できることから、近年人気が高まっています。
しかし、快適な暮らしの裏には、知っておくべきデメリットも存在するのです。
□高気密高断熱住宅のデメリット
高気密高断熱住宅のメリットばかりに目が行きがちですが、実際に住んでみて後悔しないよう、デメリットもしっかり理解することが大切です。
今回は、高気密高断熱住宅の隠れたデメリットについて、具体的な事例を交えながら解説していきます。
1: 睡眠の質が低下する可能性
高気密高断熱住宅は、隙間を少なくすることで、外気の影響を受けにくく、室温を安定させるれます。
しかし、その反面、室内の空気がよどみやすく、二酸化炭素濃度が高くなってしまうという問題点も発生するのです。
二酸化炭素濃度が高くなると、眠りが浅くなったり、頭痛や倦怠感などの症状を引き起こす可能性があります。
特に、換気を十分に行わない場合は、注意が必要です。
2: アレルギー症状が悪化する可能性
高気密高断熱住宅は、室温が安定しているため、ダニやカビなどのアレルゲンが繁殖しやすい環境になりがちです。
また、空気の入れ替えが少なく、ハウスダストが溜まりやすいという問題点も。
アレルギー体質の人は、症状が悪化したり、新たなアレルギーを発症するリスクも考えられます。
□高気密高断熱住宅のデメリットとその対策
高気密高断熱住宅のデメリットは、適切な対策を講じることで軽減できます。
具体的な対策方法を解説します。
1: 換気システムの活用
高気密高断熱住宅では、24時間換気システムの設置が必須となっています。
換気システムを活用することで、室内の空気を常に新鮮に保ち、二酸化炭素濃度の上昇や、ダニやカビの繁殖を抑えれます。
また、この換気システムの設置にあたって、 当社のような「風通し」を「通気」というかたちで住まいに取り入れたWB工法の適用もおすすめです。
2: 室内環境の管理
定期的な掃除や、除湿機などの活用によって、室内の湿度を適切に保つことが大切です。
また、ダニやカビの発生を防ぐために、こまめな換気を行い、布団やカーペットなどを定期的に干すことも効果的です。
3: 建築費用の予算設定
高気密高断熱住宅は、断熱性能の高い素材や、高度な施工技術が必要となるため、一般的な住宅に比べて建築費用が高くなる傾向があります。
建築費用を抑えるためには、事前にしっかりと予算を立て、計画的に家づくりを進めることが重要です。
□まとめ
高気密高断熱住宅は、快適な暮らしを実現できる反面、睡眠の質の低下やアレルギー症状の悪化などのデメリットも潜んでいます。
これらのデメリットを解消するためには、適切な換気システムの活用や、室内環境の管理、建築費用の予算設定など、事前にしっかりと対策を講じる必要があります。
高気密高断熱住宅のメリットとデメリットを比較検討し、自分にとって最適な住まいを選びましょう。