住宅の購入を考えている方が住宅ローンを検討する際、年収に基づく適切な借入額の設定と返済計画の立て方は重要な判断となります。
この記事では、世帯年収別の住宅ローン借入額の目安と、無理なく返済できる計画の立て方についてご紹介します。
□世帯年収別!理想の住宅ローン借入額の目安をご紹介
住宅ローンの適切な借入額を決定するには、世帯年収に基づく慎重な計画が必要です。
ここでは、年収倍率と借入限度額、返済額の3つの観点から適正な住宅ローン借入額をご紹介します。
1:年収倍率に基づく借入目安
年収倍率は、世帯の年収に対して物件価格の平均の金額が何倍になるかを示します。
年収倍率は購入する物件が住宅かマンションか、新築か中古か、などによって異なりますが全国平均は6倍程度となっています。
例えば、年収400万円の場合、年収の6倍までが一般的な目安で、約2400万円の住宅ローンが目安とされています。
ただし、家計状況を考慮したうえでの判断が必要です。
2:借入限度額の観点
借入限度額は、金融機関が設定する返済能力に基づいて決まります。
借入限度額の計算に必要な年間返済可能額は、手取り収入に返済負担率を乗じた金額になり、返済負担率とは年収のうち1年間の返済額が占める割合をいいます。
返済負担率は35%以下が望ましいとされています。
たとえば、世帯年収400万円の場合、年収の35%を返済に充てる計算で、約2,426万円が借入目安額となります。
3:返済額の計画
返済計画は、世帯のライフスタイルや将来の計画に影響を与えるため、慎重に設定する必要があります。
理想的な返済負担率は25%以下で、返済額を抑えつつ借入金額を最適化する方法が推奨されます。
世帯年収400万円の場合、約1,733万円が借入目安です。
□無理なく返済する!住宅ローン計画の賢い立て方
返済計画は、単に借入額に注目するだけでなく、返済比率や家計の状況を考慮することが重要です。
ここでは、無理のない返済計画のためのコツをご紹介します。
1:返済比率の重要性
年収の約5倍が目安といわれることが多いですが、返済比率を重視し、返済比率を20%以下に抑えることが望ましいです。
返済比率が低いほど、ライフスタイルに余裕を持たせられます。
2:共働きであっても個人年収で考える
共働き世帯では、将来の変動を考慮し、個人年収をベースに計画を立てることが賢明です。
しかし、個人分だけでは希望が通らないことも考えられるため、夫婦の収入のすべてではなく、一定割合を合算した金額で計算することが推奨されます。
□まとめ
住宅ローンの適切な借入額と返済計画は、共働き世帯にとって重要な要素です。
年収倍率、借入限度額、返済比率を基準に、無理のない範囲で計画を立てることが重要です。
個々の世帯のライフスタイルや将来の計画に合わせた住宅ローンの選択で、無理のない形で理想の住宅購入を検討しましょう。