家の真ん中にある中庭はおしゃれで気持ちのよさそうな空間であり、誰もが一度は憧れたことがあるのではないでしょうか。
特に、平屋を検討している方はロの字の間取りについてお考えの方もいらっしゃるでしょう。
今回は、家の真ん中に中庭を作るメリットとロの字の間取りの注意点について解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
□家の真ん中に中庭を作るメリット
1.家の中が明るくなる
背が低い平屋や、北側に面する部屋は採光が難しいため、暗くなりがちです。
しかし、中庭を設けることでより多くの光を家の中へ取り込めるようになります。
家の中が明るくなり、暖かい陽気に包まれた気持ちの良い空間で生活を送れることが大きな魅力です。
2.風通しが良くなる
中庭を設けるために窓が増えると、風通しが非常に良くなります。
外からの視線を遮る形の中庭であるため、気軽に窓を開けておくことも可能で、春や秋には気持ちの良い風が家の中を駆け巡ります。
3.防犯性が高まる
中庭に面する場所に大きな開口部があれば採光も通気もできるため、建物の外側には窓が少なくても問題ありません。
人通り多い道路に面した家の場合は、その面に窓を設置する必要はないでしょう。
そうすることで外部からの侵入経路が減り、防犯性が高まります。
4.子供やペットが安心して遊べる
一般的な中庭の場合は、少し目を離した間に子供が道路に出てしまったり、どこかへ遊びに行ってしまったりする危険性があります。
一方で、ロの字の中庭であれば、そのような心配は不要です。
勝手にどこかへ行ってしまう心配がないため、子供もペットも家事をしながら安心して遊ばせられます。
□ロの字の間取りの注意点
*排水設備を整える必要がある
部屋が囲まれているため、排水管を設けて定期的にメンテナンスをしないと、ジメジメとした使い勝手の悪い中庭になってしまう可能性があります。
特に、落ち葉・傾斜・凍結の3つに注意しましょう。
中庭に木を植えた場合は、落ち葉が排水管に溜まってしまうため、定期的に掃除をする必要があります。
また、中庭にコンクリートを敷く場合は、中庭の中心に排水管を設置してそこへ向かって低くなるように傾斜をつける対策が必要です。
中庭に水が溜まってしまうと、カビの発生の原因にもなります。
さらに、冬には昼に溶けた雪解け水が夜になって凍るという日々を繰り返します。
排水管が凍って詰まってしまう恐れもあるため、そのような事態にならないようにお手入れをしましょう。
*生活空間が狭くなる
ロの字ではなく、中庭を無くせばその分より広い空間を部屋として利用できます。
中庭を優先するのか、生活空間を優先するのか、よく検討してみてくださいね。
□まとめ
家の真ん中に中庭を作ることで、採光、通気が良くなるうえに防犯性が高まることから子供やペットも安心して遊べます。
一方で、定期的にお手入れをしないと逆に使い勝手の悪い空間となってしまうため注意しましょう。
中庭が本当に必要なのか、定期的にメンテナンスをできるのか、これらをよく考えて取り入れるかどうか決めてみてくださいね。