家づくりをするなかで、スキップフロアを取り入れようかお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
縦の空間が広がるスキップフロアは、特に狭さを感じやすい住宅に取り入れると開放感が生まれるためおすすめです。
実は、スキップフロアはキッチンに取り入れることも可能です。
今回は、スキップフロアの特徴を紹介したうえでキッチンをスキップフロアにする魅力について解説していきます。
□スキップフロアとは?
スキップフロアとは、床の一部に高低差を生み出して各階の中間に設置する空間です。
中二階や中三階のことを指します。
壁やドアをつくることなく空間を区切り、床の高さを変化させることで部屋のような空間を作り出せることが大きな特徴であり、注目度が高い間取りです。
スキップフロアのメリットは、限られた空間を活用できることです。
床面積が限られていると、希望の間取りの家を建てられないこともあります。
一方で、スキップフロアであれば縦方向にスペースを広げられるため、床面積を確保できます。
また、家族の気配を感じながら生活ができることも大きなメリットです。
家族の姿が見えやすい間取りであるため、スキップフロアで過ごすお子様の様子を見守りながら家事ができます。
一方で、光熱費が高くなりやすいというデメリットもあります。
空間が縦につながることで開放感を得られますが、エアコンで温度調整をすると冷暖房効率が下がってしまいます。
また階段が多い構造であるため、バリアフリーにできません。
老後は暮らしにくさを感じる要素になってしまう恐れがあるため、将来の生活も考慮しながら計画を進めましょう。
□キッチンをスキップフロアにする魅力
スキップフロアの特徴についてご紹介しました。
実は、キッチンをスキップフロアにすることでメリットを得られます。
具体的にどのような魅力があるのか、ご紹介します。
*ダイニングキッチン部分とリビングで目線が変わる
目線の高さが変わると、同じフロアであっても眺望が異なります。
そのため、景色を眺めながら食事を楽しみたい方におすすめです。
来客があった場合であってもキッチンが高い部分に位置していると、リビングからはキッチンの中が見えにくくなります。
キッチンはどうしても生活感が出やすい場所ですが、スキップフロアにすることでプライベートな空間を確保できます。
*キッチンだけ異なる床材を使用できる
キッチンだけ異なる床材を使用しても、違和感が生まれません。
同フロアにキッチンがある場合は、フローリングの床材をそのまま使用することが多いですが、水ハネや油ハネによってフローリングが傷んでしまうリスクもあります。
対して、スキップフロアのキッチンであれば、キッチンだけ水や油に強いうえに掃除もしやすいタイルの床材を取り入れられます。
□まとめ
スキップフロアは、限られた空間を活用できる間取りです。
一方で、光熱費が高くなりやすい、バリアフリーにできないというデメリットもあるため、将来性を考えて取り入れるかどうか考えてみてください。
様々な場所に取り入れられますが、キッチンをスキップフロアにすることでも多くの魅力が挙げられるため、ぜひ検討してみてくださいね。